
マネラップ(MSV LIFE)って、マネックス証券から申込めるロボアドサービスだよね

そう。マネックスグループ、クレディセゾン、バンガード・グループが共同出資して設立した資産運用会社がサービスを提供しているよ

出資元はどれを見ても金融業界では大手って感じだけど、どんな特徴があるのかしら?

他のロボアドサービスとの違いを比較するとよく分かるよ

目次
マネラップのメリットと注意点
マネラップについて主なポイントをまとめるとこちら。
マネラップのメリット
- 資産を取り崩しながらの運用など、貯めるだけでない運用プランがある
- 目標金額と期日が決まっている運用プランが立てやすい
マネラップの注意点
- 特定口座が使えないので税金の申告がメンドウ。
- アルゴリズムが公開されず、投資先もバンガードのETF中心なので、透明性ではWealthNaviに劣る
マネラップ独自の3つのマネープラン
マネラップには「ためる」「たのしむ」「そなえる」という、3つのマネープランが用意されています。
- ためる
- 教育資金などの用途別、目標金額別に積立ながら資産運用を行う
- たのしむ
- 退職金などのまとまったお金を、毎月一定額ずつ取り崩しながら資産運用を行う
- そなえる
- 一定期間は「ためる」運用を行い、それを過ぎると「たのしむ」運用を行う
「ためる」に特化したロボアドサービスが多い中、「たのしむ」「そなえる」マネープランがあるのはマネラップだけ。
若い世代の将来に向けた資産運用だけでなく、退職金などを有効に使いたいリタイア組や、貯めた後のことまで考えた運用を行いたい人など、あらゆる年代が利用できるのがマネラップの特徴です。
国内外のETFが投資対象
マネラップの投資対象は国内外のETF。
中でも、出資社のバンガード社のETFがよく使われています。
※バンガード社以外のETFも活用しています。
実際に運用する際は数あるETFの中から、一人ひとりの資産計画やリスク許容度に合った銘柄を選定。
ポートフォリオには10種類以上の銘柄が組入れられます。
他のロボアドの投資対象
ドル建てETF
マネラップと同様にETFを運用対象とするロボアドには、WealthNaviとTHEOがあります。
ただし、この2社は海外ETFを米ドル建てで運用。
円建てで運用するマネラップと違い、この2社には海外資産を保有できるという強みがあります。
投資信託
国内のロボアドで最も多いのが、投資信託を活用するもの。
楽天証券の楽ラップや松井証券の投信工房も該当します。
ただし、ETFと比べると信託報酬が高いことや、商品によっては信託財産留保額などが必要になる点がデメリットです。
【主なロボアドバイザーとの比較】
※表はスクロールします→
WealthNavi | THEO | 楽ラップ | SBIファンドロボ | 投信工房 | マネラップ (MSV LIFE) | マネックスアドバイザー | ダイワファンドラップONLINE | 野村のゴールベース | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特徴 | 米国市場ETFでも特に低コストで純資産の大きな7銘柄を利用 | 30銘柄を超える米国市場ETFを利用。少額では分散が難しい | 低コストな投資信託(専用ファンド)を利用 | SBI証券で取り扱う全ての投資信託のうち、350本程度が対象(そのうちの1~3本を提案) | 松井証券が取り扱う投資信託のうち、ノーロード・低コストな約90本の投資信託が対象 | 国内外のETFのうち、流動性や経費率を勘案して選定。 | iシェアーズETFのうち、国内ETFを活用 | ダイワファンドラップオンライン インデックス・シリーズが対象。 | のむラップファンド(リスク・リターンの異なる5つのタイプ)が対象。 |
日本株式 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 〇 | ◯ | ◯ |
米国株式 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 〇 | ◯ | ◯ |
欧州株式 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 〇 | ◯ | ◯ |
新興国株式 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 〇 | ◯ | ◯ |
海外債券 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 〇 | ◯ | ◯ |
国内債券 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 不明 | ◯ | ◯ |
金 | ◯ | ◯ | × | 不明 | ◯ | × | 〇 | × | × |
不動産 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 〇 | ◯ | ◯ |
手数料に大差なし
マネラップの手数料は、年間1%未満を目標としています。
「1%未満」と聞くと少し安いのかな?と感じるかもしれませんが、他のロボアドとも大差ないのが実際のところ。
ロボアドは1%程度
ロボアドサービスのうち、お任せ投資が可能な投資一任型ロボアドでは1%程度の手数料が発生します。
WealthNavi:運用管理費1%+ETFの信託報酬(0.11〜0.14%)
THEO:運用管理費1%+ETFの信託報酬(詳細は不明)
楽ラップ:運用管理費最大0.702%+投資信託の信託報酬(最大0.6796%)※固定報酬型の場合
【主なロボアドバイザーとの比較】
※表はスクロールします→
WealthNavi | THEO | 楽ラップ | SBIファンドロボ | 投信工房 | マネラップ (MSV LIFE) | マネックスアドバイザー | ダイワファンドラップONLINE | 野村のゴールベース | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
運用手数料 | 1.00% | 1.00% | 最大0.702% | なし | なし | 0.825% | 0.30% | 1.00% | なし |
信託報酬 | 0.11〜0.14% | 記載なし | 最大0.6796% | 0.1512~3.5788% | 平均0.37% | 約0.1% | 不明 | 0.2214~0.3402% | 1.08%~1.38% |
費用合計 | 1.11〜1.14% | 1.00%~ | 最大1.3816% | 0.1512~6.50% | 平均0.37% | 目標1.0%未満 | 0.30%~ | 1.2214~1.3402% | 2.08%~ |
投資アルゴリズムは非公開
ロボアドバイザーでは、各社独自の投資アルゴリズム(投資のやり方)を構築し、運用を行います。
マネラップでは、最新の金融工学と金融業界での経験をもとに構築した投資アルゴリズムを使用。
運営元に入っているバンガード社は、世界公募投資信託の純資産総額ランキングで世界トップの投信会社。
こうした金融業界における長年の経験も取り入れながら、資産計画が達成できるような運用を行います。
ただし投資アルゴリズムの詳細については公表されていません。
公表しているロボアド
ロボアドの中には、投資アルゴリズムを公表している透明性が高い運営方針のところも。
現時点で公表しているのは、WealthNaviとTHEOの2つ。
いずれも、ホームページから閲覧可能です。
【主なロボアドバイザーとの比較】
※表はスクロールします→
WealthNavi | THEO | 楽ラップ | 投信工房 | マネラップ (MSV LIFE) | マネックスアドバイザー | ダイワファンドラップONLINE | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
投資アルゴリズム | 公開 (ノーベル賞受賞の理論などを採用) | 公開 | Finatext社、Mercer社、State Street Global Advisors者と協業 | 世界中のプロ投資家に利用されている理論を元に作られたもの(詳細非公開) | 最新の金融工学と長年の金融業界での経験をもとに構築されたもの(詳細非公開) | 詳細不明 | 詳細不明 |
あくまでも目標達成を重視
マネラップの特徴は、あくまでも資産計画の目標達成を重視しているという点。
資産運用を始めるときは、誰でも何かしらの目標(例えば、老後に備えるなど)を設定すると思います。
どのロボアドでもその目標に向かって運用を行いますが、マネラップはそれがより顕著。
- 資産計画を立てる際は目標達成率が数字で表示される
- 投資一任契約が結べるのは、目標達成率が80%以上の場合に限る
- 運用中に達成率80%を下回ると、計画見直しを通知
なんとなく資産運用ではなく、明確な目標に向かって資産運用を行うのがマネラップの特徴です。
スタートのハードルは他より高い
目標達成率80%以上でなければ契約できないため、マネラップで運用を始めるまでのハードルは他サービスより高くなるのが実際のところ。
マネラップは1,000円から利用できるサービスですが、目標達成率80%以上というのが前提。
そのため、目標金額や運用期間、積立額によっては1,000円以上必要になることも十分あり得ます。
他は最低投資額入金でスタート
マネラップ以外のロボアドも目標は設定しますが、最低投資額が入金されれば運用スタートとなります。
気になる最低投資額は次の通り。
WealthNavi:10万円
楽ラップ:10万円
THEO:1万円
【主なロボアドバイザーとの比較】
※表はスクロールします→
WealthNavi | THEO | 楽ラップ | SBIファンドロボ | 投信工房 | マネラップ (MSV LIFE) | マネックスアドバイザー | ダイワファンドラップONLINE | 野村のゴールベース | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
最低投資額 | 10万円以上 | 1万円以上 | 10万円以上 | 各投信による | 100円以上 | 1,000円以上 | 5万円以上 | 50万円以上 | 1万円以上 |
自動積立額 | 1万円/月以上 | 1万円/月以上 | ※非対応 | 各投信による | 100円以上 | 非対応 | 1万円/月以上 | 非対応 | 1,000円以上/月 |

マネラップの場合、まずは目標達成率が80%以上になる資産計画を立てることが重要ってわけね

計画次第では最初の投資額が大きくなることもある。利用者によって変わるから、その点は要注意だよ
一般口座でしか利用できない
マネラップは、特定口座に対応しておらず一般口座でしか利用できません。
運用益が出た場合の確定申告なども自分自身で行う必要があります。
※利益の金額次第で確定申告は不要な場合もあります。
分配金やリバランス等で発生した運用益についても確定申告が必要ですが、必要書類についてはマネックス証券のホームページから入手します。
特定口座が可能なロボアド
一方、確定申告が不要な特定口座で利用できるロボアドサービスも数多く存在します。
WealthNavi、THEO、楽ラップも特定口座で利用可能。
手間を省くという点から考えると、特定口座で利用できるサービスの方が便利です。
運用益にかかる税金は、なるべく減らしたいもの。
WealthNaviの自動税金最適化機能では、自動で税金を最小限に抑えることができます。
含み損を一時的に売買して損失として計上することで、税負担の軽減が可能になるのです。
現時点でこの機能が備わっているロボアドはWealthNaviのみ!
税負担のことまで考えた運用を行いたい場合は、WealthNaviを活用することをオススメします。

一般口座って使いにくいイメージしかないなぁ…せめて特定口座に対応してくれたら嬉しいんだけど

特に、投資初心者にとっては一番のネックと言ってもいいかもしれないね。どうしてもマネラップを使いたい場合は、税金や確定申告についてもきちんと勉強しておこう
自動積立は証券口座から
2017年9月から自動積立に対応したマネラップですが、積立額の引落しは銀行口座ではなくマネックス証券の証券口座から。
マネックス証券の証券口座への入金がその都度必要になります。
銀行口座からの引落しに対応してくれれば楽ですが、ここは今後に期待したいところです。
他は銀行口座から
WealthNaviや楽ラップ、THEOでは銀行口座からの自動引落としに対応しています。
わざわざ入金する手間も省けるので、ほったらかしで運用したい人はこれらのロボアドがオススメです。

マネラップはこれまで、都度入金が必須だった。積立が前提の資産計画があるのに、自動積立非対応だったんだ

それからすると改善されているけれど、できれば銀行口座からの方が便利かな
マネラップの総合評価は?
「たのしむ」資産計画で、ある程度まとまった資産を使いながらも大切に運用したい人にオススメのマネラップ。
取り崩しながらも運用をするといったマネープランは他になく、有効に活用したい内容です。
しかし、「ためる」ことがメインで資産運用をしたい人は、マネラップ以外のロボアドが使い勝手も良くオススメ。
中でも、機能面が最も充実しているWealthNaviはユーザーからの評価も上々。
最低投資額10万円と他サービスと比べるとやや高いですが、銀行からの自動積立にも対応し、長期・分散・積立投資で資産形成の後押しをしてくれます。

機能面についてはあと一歩…というのが正直なところ。お任せ投資で『ためる』資産運用をしたいなら、WealthNaviなどのサービスを検討してみよう

マネラップの機能面は、これからに期待…だね!
⇒【公式】マネックス証券
WealthNavi(ウェルスナビ)は、預かり資産残高、運用者数ともに国内第1位のロボアドバイザーサービスです。
運用に利用する投資アルゴリズムは、世界の富裕層も利用しているノーベル賞受賞理論に基づいたもの。
世界中の投資家からも多く利用されている低コストの海外ETFを投資対象としています。
投資未経験者でも、世界の富裕層と同じレベルの資産運用が自動でできるサービスです。
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