あやあや

給与天引きで毎月払っている年金、アラサーの私がもらう頃には制度が破綻するんじゃないかしら

マスターマスター

『年金制度は破綻する』なんて話題、たまに耳にするね。ボクはその心配はないと思っているけど

あやあや

あなたは犬だしね。関係ないと言えばそれまでだしね

マスターマスター

失礼なこと言うなぁ! 破綻するかどうかを心配するより、今は制度の中身を知ることの方が大事だと思わない?

あやあや

そう言われれば、年金制度のことってよく分かってないかも…老後にお金がもらえるくらいの認識しかないわ

マスターマスター

年金は老後の収入源のひとつになるからね。基本的なことはしっかり押さえておこう!

年金制度の概要

マスターマスター

年金の加入対象者や受給開始年齢は知っているかな?

あやあや

20歳以上になったら年金の支払いが始まって、もらえるのは60歳かな?

マスターマスター

前は60歳からもらえていたけれど、今は変わっているよ

【加入対象者と受給開始年齢】

加入対象者
日本に住む、20歳〜60歳の人。
被保険者区分は第1号・第2号・第3号に分けられている。

  • 第1号→自営業者、農林漁業者、学生など
  • 第2号→会社員や公務員
  • 第3号→専業主婦(主夫)など
受給開始年齢
生年月日によって受給開始年齢が異なるが、現時点で50代以下の人は65歳から。
※男性なら1961年4月2日以降、女性なら1966年4月2日以降に生まれた人は65歳からの受給開始となる
平成29年8月から、加入月が120月以上で受給可能となった。
マスターマスター

年金の加入月というのは、年金保険料を納めた期間のこと。120月、つまり10年納めていれば年金の受給資格が得られるってことだね

あやあや

年金がもらえる年齢って、また変わる可能性もあるのかな?

マスターマスター

はっきりしたことは分からないけれど、変わる可能性もゼロではないってところかな…

3階構造になっている日本の年金制度

マスターマスター

日本の年金制度って3階構造になっているんだ

あやあや

建物に例えると、3階建てってこと?

マスターマスター

そう。1階・2階は公的な年金制度、3階は会社や個人独自の年金が当てはまる。階が上がるにつれて、受取れる年金も増えていくよ

【年金制度の構造】
※表はスクロールします→

階数自営業者など会社員公務員専業主婦など
3階・個人型確定拠出年金(任意)・個人型確定拠出年金
・企業型拠出年金
・確定給付企業年金
など
・年金払い退職給付
・個人型確定拠出年金(任意)
・個人型確定拠出年金(任意)
2階・国民年金基金(任意)・厚生年金・厚生年金
1階・基礎年金(国民年金)・基礎年金(国民年金)・基礎年金(国民年金)・基礎年金(国民年金)
マスターマスター

1階は20歳以上になったら全員が加入する基本的なものだね。2階は会社員や公務員などの厚生年金があてはまる。自営業者などは『国民年金基金』に加入することで、2階部分を作ることもできるんだ

あやあや

自営業者や専業主婦だと、2階以上は自助努力でどうにかするしかないってことね

マスターマスター

そうだね。そして3階部分は基本的には自助努力の部分。ただ、企業型拠出年金など、会社が加入してくれているものもある

あやあや

年金って国民年金や厚生年金だけだと思っていたけれど、実は他にもいろいろあるのね

基礎年金(国民年金)について

マスターマスター

3階構造のうち、まずは1階部分の基礎年金について見ていこう

【基礎年金について】

保険料は一律
年度によって保険料は変わりますが、一律となっています。
平成29年度の保険料は月額16,490円です。
受給額は?
40年間完納した場合、年額約78万円。
受給額は納付期間によって異なります。
納付期間などは日本年金機構から毎年送付される「ねんきん定期便」や、インターネットで確認できます。
受給開始年齢は変更できる
65歳からの受給(現在、50代以下の場合)となりますが、繰上げ受給や繰下げ受給も可能です。
繰上げ受給の場合…受給開始を60歳まで繰上げることができます。ただし、支給額は毎月一定の割合で減額されます。
繰下げ受給の場合…受給開始を70歳まで繰下げることができます。受給額は毎月一定の割合で増額されます。
万が一の場合の給付制度がある
障害基礎年金…加入者が病気やケガで障害を負った場合に給付請求ができます。
遺族基礎年金…加入者が死亡した場合に遺族に支払われます。
あやあや

障害年金や遺族年金もあるなんて、知らなかった! ちょっとした保険みたいな感じね

マスターマスター

まさに国が準備してくれる保険だね。これだけでも知っていれば、万が一を心配して無駄な保険に入ることも減ると思うんだけどね…

厚生年金について

あやあや

私はOLだから、毎月お給料から厚生年金保険料が引かれているわ。…あれ、でも国民年金保険料は引かれていないなぁ。基礎年金は関係ないってこと?

マスターマスター

厚生年金には国民年金の保険料も含まれているから、そこは気にしなくて大丈夫だよ

【厚生年金について】

保険料は「標準報酬月額」によって変わる
厚生年金の保険料は収入によって変わります。
基準となるのが「標準報酬月額[/char]で、毎年4〜6月の収入の平均から算出。
これをもとに、当年9月〜翌8月までの保険料が決定するしくみです。
なお、「標準月額報酬[/char]が高くなるほど保険料も高くなり、保険料は会社と加入者が折半することになっています。
受給額について
報酬が高いほど納付額は増えるので、それに伴い受給額も増えます。
マスターマスター

厚生年金に加入している人が受け取る額は、『基礎年金(老齢基礎年金)+厚生年金(老齢厚生年金)』となる。基礎年金だけより額も増えるってわけ

あやあや

厚生年金がある分、会社員や公務員は少しプラスになるってことね

3階部分について

マスターマスター

残る3階部分だけど、これはさっきも言った通り自助努力の部分。自力でどうにかするしかないけれど、『何もしない』のは不安が残るだけかも…

あやあや

年金制度は破綻するかも! なんて言われていれば、多少なりとも自力でどうにかしないとって気にもなるよね

マスターマスター

…まぁ、年金制度が破綻する可能性は低いと思うけれど、受給額は今のところ満額でも年間78万円。でもこの額は将来的に減る可能性がかなり高いんだ

あやあや

少子高齢化は進む一方だし、仕方がない気もするわ

マスターマスター

そうした事態に備えるのがこの3階部分。2階部分がない自営業者や専業主婦でも、この3階部分なら自分でつくることができる。今はiDeCoの加入対象者も広がったしね

こちらもあわせてお読み下さい。
初心者こそ始めないと損、個人型確定拠出年金(iDeCo)とは

あやあや

こうした制度を活用しながら、自分でコツコツ貯めていくしかないってことね…

マスターマスター

あとは『どうせもらえないから』と、年金保険料を納付しないのは自分で自分の首を絞めていることになる。1階部分がないと、2階・3階をつくっても意味がないからね

あやあや

年金はもったいない! なんて言わずに、納めるべきものは納めて備えるのがイチバンってことかぁ。でも年金の基本が分かったから、保険料を納めることにも納得できたわ

年金制度の基本まとめ

  • 日本に住む20歳〜60歳の人が加入する
  • 現時点で50代以下の人は、65歳から受給開始となる
  • 120月の加入期間があれば受給資格がもらえる(平成29年8月〜)
  • 基礎年金は全員が加入し保険料は一律(金額自体は年度によって変わる)、40年間完納すれば年間約78万円支給される
  • 厚生年金は会社員や公務員が加入し、保険料や受給額は報酬によって変わる(会社と折半して保険料を納付)
  • 基礎年金や厚生年金だけで老後を賄うのは難しいため、iDeCoなどを活用して老後資金を貯めることが大切