
うーん、ネット証券って案外たくさんあるのね…。簡単には選びきれないなぁ

ネット証券を選びきれなくて悩んでいるみたいだね

ホームページを見ていても、どこも良さそうに見えるのよね。私みたいな初心者って、どう選べばいいのかな?

選び方のポイントってことだね。選ぶ際に押さえておきたいポイントがいくつかあるから、早速チェックしていこう!
目次
ネット証券会社を選ぶポイント5つ

証券会社ってそれぞれに特徴があるんだ。細かく比較していたらキリがないから、最低限チェックしておきたいポイントを大事な順にピックアップするね
【投資初心者向け・証券会社を選ぶポイント】
- 商品ラインナップが多い
- 手数料が安い
- 情報コンテンツの充実性
- スマホアプリなどの有無
- キャンペーン情報
① 商品ラインナップが多い

投資の商品にはいろんなものがあるけれど、扱っている商品は証券会社によって違う。せっかく口座を作っても、買いたい商品がなかったら意味がないでしょう?

確かに。ちなみに、投資の商品にはどんなものがあるの?
【投資の商品例】
- 株式(国内・海外)
- 債券(国内・海外)
- 投資信託(国内・海外)
- 為替投資(外為投資)
- 不動産(REIT)(国内・海外)
- オプション
- 先物

こんなに種類があるのね

たくさんあるから、よく分からない! なんて思う人もいるかもしれない。でも会社選びの際に確実に言えるのは、ラインナップが多い会社がオススメだということ。
初心者は投資信託の本数、海外株式の有無などに注目したらいいよ。

どの商品で運用していくかは勉強しながら選ぶとして、大切なのは取扱数が多いかどうかってことね

そう。ないものは選べないから、ラインナップ数は確認しておこう
【主なネット証券の商品】
※表はスクロールします→
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | カブドットコム証券 | 松井証券 | GMOクリック証券 | ライブスター証券 | 岩井コスモ証券 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特徴 | ネット証券最大手。海外株式、投資信託も業界最多クラス。 | 幅広い商品ラインナップ。楽天スーパーポイントで投資信託の買付けも可能。 | 海外投資商品の取り扱いが豊富。 | 海外株式の取扱はないが、少額から株式投資ができ積立可能な「プチ株」あり。 | 国内に特化。投資信託「投信工房」は手数料無料のロボアドバイザー。 | 国内に特化。株式よりもFX等が充実している。 | 国内株式に特化。投資信託も「ひふみプラス」1本のみ。 | 一般的な水準といったイメージ。必要最低限の商品は取り扱っている。 |
国内株式 | ||||||||
現物/信用 | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
PTS | ◯ | × | × | × | × | × | × | × |
IPO | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
単元未満株 | ◯ | × | 〇 | 〇 | × | × | × | × |
ETF/ETN | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
REIT | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
海外株式 | ||||||||
米国 | ◯ | 〇 | 〇 | × | × | × | × | 〇 |
その他海外 | 中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、タイ、マレーシア | 中国、アセアン | 中国 | × | × | × | × | 中国、ベトナム |
投資信託 | ||||||||
海外 | 1973本 | 1505本 | 776本 | 676本 | 122本 | 42本 | 203本 | |
国内 | 556本 | 525本 | 251本 | 429本 | 63本 | 20本 | 1本 | 57本 |
ロボアドバイザー | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | × |
詳細 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | カブドットコム証券 | 松井証券 | GMOクリック証券 | ライブスター証券 | 岩井コスモ証券 |
【マスターのコメント】
商品数では、SBI証券と楽天証券は押さえておきたいね。
② 手数料が安い

投資では取引に対して手数料が発生することが多いんだ。手数料はなかなか侮れない

確実に減るものはなるべく抑える! 投資の基本のところでも教えてもらったことだよね

そう。手数料は商品ごとに設定されていて、その中でも取引毎に発生するものや1日定額のものなど、いくつか種類があるんだ

手数料にもいろんな種類があるのね…ややこしいなぁ

1日定額のものは、どちらかというと1日に何度も取引をするようなデイトレード向き。取引回数が少ない初心者なら、取引毎の手数料をまずはチェックしよう
【主なネット証券の手数料】
※表はスクロールします→
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | カブドットコム証券 | 松井証券 | GMOクリック証券 | ライブスター証券 | 岩井コスモ証券 | SMBC日興証券 | みずほ証券 | 野村證券 | 岡三証券 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特徴 | 基本的に安いが、1日定額10万円までは0円がお得。ポイント1.1%還元あり。 | 手数料の1~2%をポイント還元。1日定額10万円までは手数料0円でお得。 | 1約定30万円までの手数料がお得。1日定額は少額投資に不向き。 | 1約定10万円までなら90円。 上限3,690円で高額取引時に心強い。定額プランなし。 | 定額プランのみ。1日定額10万円までは手数料0円でお得。 | 1約定ごとの手数料は最安水準。少額・高額取引どちらにも向いている。 | 手数料が安く投資家からの評価が高い。定額コースは少額投資だとやや割高。 | 1約定プランは高額投資向き。少額投資なら定額プランがオススメ。 | 1約定につき30万円までなら手数料もお得。定額コースはない。 | 1約定プランは最低1,026円、定額プランは最低3,780円と、ともに手数料が高額。 | 1約定につき10万円までなら、大手ネット証券並みの手数料。 | 定額プランなし。1約定プランは最低手数料が1,800円、全体的に高額な手数料体系。 |
1約定 | ||||||||||||
10万円 | 139円 | 139円 | 100円 | 90円 | - | 88円 | 80円 | 1,000円 | 125円 | 1,026円 | 139円 | 1,800円 |
30万円 | 185円 | 272円 | 180円 | 250円 | - | 241円 | 180円 | 1,000円 | 250円 | 1,026円 | 300円 | 1,800円 |
50万円 | 272円 | 272円 | 450円 | 250円 | - | 241円 | 180円 | 1,000円 | 400円 | 1,701円 | 478円 | 2,875円 |
100万円 | 487円 | 487円 | 成行1,000円 指値1,500円 | 990円 | - | 436円 | 340円 | 1,000円 | 800円 | 3,402円 | 953円 | 5,750円 |
300万円 | 921円 | 921円 | 成行:約定金額の0.1% 指値:約定金額の0.15% | 2,790円 | - | 834円 | 600円 | 1,000円 | 2,000円 | 8,586円 | 2,858円 | 14,250円 |
500万円 | 921円 | 921円 | 成行:約定金額の0.1% 指値:約定金額の0.15% | 3,690円 | - | 834円 | 800円 | 1,000円 | 3,000円 | 13,446円 | 4,762円 | 21,750円 |
1日定額 | ||||||||||||
10万円 | 0円 | 0円 | 2,500円 | - | 0円 | 213円 | 400円 | 80円 | - | 3,780円 | 2,381円 | - |
30万円 | 286円 | 238円 | 2,500円 | - | 300円/0円 | 278円 | 400円 | 160円 | - | 3,780円 | 2,381円 | - |
50万円 | 429円 | 238円 | 2,500円 | - | 500円 | 399円 | 400円 | 400円 | - | 3,780円 | 2,381円 | - |
100万円 | 762円 | 426円 | 2,500円 | - | 1,000円 | 797円 | 600円 | 800円 | - | 3,780円 | 2,381円 | - |
300万円 | 1,562円 | 806円 | 2,500円 | - | 3,000円 | 1,537円 | 1,400円 | 2,400円 | - | 3,780円 | 2,381円 | - |
500万円 | 2,362円 | 806円 | 5,000円 | - | 5,000円 | 2,074円 | 1,800円 | 4,000円 | - | 11,800円 | 4,781円 | - |
※スマホアプリから利用の場合、1約定につき50万円を超える取引手数料は約定金額の0.1% | ※ダイレクトコースの手数料 | ※ダイレクトコース・インターネット取引の手数料 | ※野村ネットの取引手数料 | ※オンライントレードの手数料 | ||||||||
詳細 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | カブドットコム証券 | 松井証券 | GMOクリック証券 | ライブスター証券 | 岩井コスモ証券 | SMBC日興証券 |

自分がいくらぐらいの取引をするか、大まかにイメージしておくといいよ

証券口座ってひとりでいくつも口座が作れるんだよね?購入金額に応じて使分けられるように、いくつか口座を開設しておくのもいいかもしれないね
③ 情報コンテンツの充実性

証券会社のホームページを見てみると、投資にまつわるいろんな情報が載っているよ。こうした情報の充実度もチェックしておきたいポイントだね
【情報コンテンツの主な内容】
- 証券会社に所属しているアナリストによるコラム
- 「会社四季報」など、社外からの情報提供
- 投資に特化したSNS

コラムなんかは口座を持っていなくても読めたりするから、投資の勉強をするなら目を通してみるといいよ。楽天証券提供の『トウシル』なんかは、初心者でも読みやすいコラムが多いんだ

初心者にも分かりやすい情報がたくさんあると、勉強になるからありがたいな
【主なネット証券の情報】
※表はスクロールします→
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | カブドットコム証券 | 松井証券 | GMOクリック証券 | ライブスター証券 | 岩井コスモ証券 | |
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特徴 | バランスよく国内、海外のメディアが揃っている | 日経テレコンが圧倒的魅力。 | 申込み不要で豊富な情報が無料で閲覧可能。 | NY株式市場の動向が分かる、ロイター社のビデオレポートを毎日配信。 | 証券会社オリジナルの投資情報がメイン。 | ニュースは24時間随時更新。会社四季報も無料。 | 証券会社オリジナルの投資情報がメイン。 | 証券会社オリジナルの投資情報のみ掲載。 |
会社四季報 | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × | × |
日経テレコン | × | 〇 | × | × | × | × | × | × |
トムソン・ロイター | ◯ | 〇 | × | 〇 | 〇 | × | × | × |
フィスコ | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | × | × |
ダウ・ジョーンズ | × | 〇(バロンズ拾い読み) | × | × | × | 〇 | × | × |
時事通信 | × | × | 〇 | × | × | × | × | × |
モーニングスター | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | × |
初心者向けページ | 「投資を学ぶ」で投資の基礎がバランスよく学べる。商品別に詳細講座でより深い知識が身につく。 | 「投資はじめてガイド&セミナー」にまとめられている。積立投資に関する情報がメイン。 | 「初心者コーナー」で投資・資産運用の基本知識や商品選びをサポート。 | 入門ガイドのほか、kabu.studyにて投資教育講座コンテンツを提供。口座開設者は無料 | 「はじめての投資」で投資の基本から銘柄の選び方まで解説。 | なし | 商品ごと(株、信用取引、先物取引、投資信託等)に、初心者向けページあり。 | 商品についての解説ページあり。 |
動画セミナー | ネット証券ではNo1の動画本数。初心者には十分です。 | 過去のセミナー動画もアップされています。 | 年間200本におよぶオンラインセミナーを実施。市況解説から投資テクニックまで充実した内容です。 | 口座を開設していない人も視聴可能です。 | 動画はあるが最終更新は2016年10月。 | セミナーではないが、毎日更新される「投資チャンネル」あり | なし | なし |
株主優待情報 | ◯ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
詳細 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | カブドットコム証券 | 松井証券 | GMOクリック証券 | ライブスター証券 | 岩井コスモ証券 |
④ スマホアプリなどの有無

スマホアプリの有無もポイントのひとつかな。ただ、頻繁に取引をするような場合に重視する感じで、年に数回程度ならあまり気にしなくても大丈夫

あれば便利だけど、投資スタイルによっては利用する機会も少ないってことかな

そうだね。スマホアプリ以外だけじゃなくて、証券会社にはスマホサイトがあったりするから、サイトの見やすさなんかはチェックしておくといいかもしれないね
⑤ キャンペーン情報

ネット証券にもキャンペーンがあったりするの?

そうそう。いろんな証券会社でキャッシュバックやポイント、ギフト券がもらえるようなキャンペーンをやっているよ。でもこれはオマケみたいなものとして考えておいた方がいい

キャンペーン内容だけで選んじゃダメってことね

大事なことはとにかく、商品ラインナップが多いことと手数料が安いこと。特に投資初心者は、この2つさえしっかりチェックしておけば大丈夫

最低限チェックしておく項目が2つなら、あまり難しく考えなくても良さそうね

ポイントを押さえた上で気になる会社がいくつかあるなら、それぞれに口座を開設すればいい話だしね。早速、自分に合う証券口座を見つけてみよう!
ネット証券の選び方まとめ
- 商品ラインナップと手数料についてはしっかり確認しておく
- 情報コンテンツの充実度もチェックしておきたいポイント
- 投資関連コラムは口座を開設していなくても読めることが多いが、社外から提供された情報は口座を持っていないと見られない
- スマホアプリはあれば便利だが、取引回数が少ないならあまり重視する必要なし
- スマホからアクセスする可能性がある人は、スマホサイトの見やすさなどをチェックしておくといい
- お得なキャンペーンもあるが、オマケのような感じ(キャンペーン目当てによく分からない商品に手を出すと、失敗する可能性あり)
- 証券会社はひとつに絞る必要もないので、気になるところには口座を開設しておくのがオススメ(ネット証券の場合、無料で口座開設&保有できる)
主なネット証券会社について

最後に主要な証券会社をピックアップしておいたよ。
初心者は、SBI証券・楽天証券・GMOクリック証券の3社から検討するのがおすすめ。
- SBI証券
- ネット証券最大手。取り扱っている商品も多く、手数料も比較的安い。
詳しくはこちらも参考に
⇒SBI証券のメリットと注意点 - 楽天証券
- 情報コンテンツが充実。手数料が比較的安く、楽天スーパーポイントも貯まる。「マーケットスピード」という取引ツールは評判が高い。
詳しくはこちらも参考に
⇒楽天証券のメリットと注意点 - GMOクリック証券
- 手数料が安い。操作が簡単で高機能な取引ツールもあり。
詳しくはこちらも参考に
⇒GMOクリック証券のメリットと注意点 - マネックス証券
- サポート体制が充実しているので初心者でも安心。手数料も比較的安い。
詳しくはこちらも参考に
⇒マネックス証券のメリットと注意点 - カブドットコム証券
- 投資額が小さいと手数料が安い。kabu.studioでオンラインの動画セミナーあり。
詳しくはこちらも参考に
⇒カブドットコム証券のメリットと注意点 - 松井証券
- 1日の約定価格合計が10万円未満だと手数料0円! 独自のサービスが豊富。
詳しくはこちらも参考に
⇒松井証券のメリットと注意点 - SMBC日興証券
- ネット専業ではなく、全国各地に124の店舗を持つ。ダイレクトコースならオンライントレードの手数料がネット証券並みに安い。
詳しくはこちらも参考に
⇒ - むさし証券
- サポート体制が充実しているため、ネットに不慣れでも安心。手数料が安い。
詳しくはこちらも参考に
⇒
詳しくはこちらも参考に
⇒
詳しくはこちらも参考に
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それぞれ違った特徴があるのね。商品ラインナップや手数料以外の部分は、投資スタイルやネットに使い慣れているかどうかで選ぶのもよさそう

そうだね。気になる証券会社があれば、まずはホームページをチェックしてみるといいよ