成行・指値・逆指値…株やETFってどうやって購入するの?

あやあや

株を買う時って、銘柄と株数を指定して発注すればいいのかしら?

マスターマスター

それでもいいし、希望価格と株数の両方を指定する方法もあるよ

あやあや

えっ?注文方法って一通りじゃないの?

マスターマスター

株やETFの買い方にはいろんな方法があるんだ。注文方法をマスターすれば、日中忙しい会社員でも思い通りに株の取引ができるようになるよ

基本の注文方法「成行」と「指値」

マスターマスター

株の注文方法には、通常注文と特殊注文の2通りがある。まずは基本の通常注文から見ていこう。通常注文には『成行(なりゆき)』と『指値(さしね)』があるよ

【成行注文について】

  • 銘柄と株数だけを指定し、あとは相場の成り行きに任せる注文方法
  • 売買が成立しやすい点がメリット
  • 相場の変動が大きい時には、予想外の価格で取引することになってしまう点がデメリット

【指値注文について】

  • 銘柄と株数、希望価格を指定する注文方法
  • 買い注文の場合は希望価格より安ければ注文を執行、売り注文の場合は希望価格より高ければ注文を執行する
  • 最長1ヶ月間の期間(注文が有効となる期間)を設定できる
  • 自分が希望する価格で取引できる点がメリット
  • 売買の成立に時間がかかる(場合によっては成立せず失効する)点がデメリット
マスターマスター

成行注文は、とにかく買いたい! 売りたい! なんて場合に便利な注文方法。ただ、予想より高い価格で買ってしまったり、逆に安く売ってしまう可能性もある。よほど急いでいるときを除いて、指値注文を使うのがオススメだよ

あやあや

注文方法によって優先順位があったりするのかしら?

【株取引の取引時間中における注文の優先順位】

  • 成行注文の方が指値注文よりも優先される
  • 指値注文では、価格が高い注文が優先される(買い注文の場合)
  • 同じ注文なら先に出された注文が優先される

例)A株(株価530円)に対して出された買い注文の優先順位
Bさん:10時30分に500円の指値で買い注文を発注
Cさん:10時35分に成行で買い注文を発注
Dさん:10時35分に500円の指値で買い注文を発注
Eさん:10時40分に520円の指値で買い注文を発注
この場合の優先順位は、Cさん→Eさん→Bさん→Dさんとなります。

マスターマスター

もうひとつ頭に入れておいてほしいのが、買付余力について。これも注文方法によって変わってくるよ

【買付余力について】

買付余力とは:その日に買付可能な金額の上限のこと

成行注文の場合
買付余力=ストップ高の株価×株数+手数料
注文時点では約定金額が分からないため、その日の株価の上限(値幅制限の上限・ストップ高)が基準となる。
例)株価500円(ストップ高600円)の株を100株購入する成行注文を出した場合
買付余力=600円×100株+手数料
※値幅制限とは:株価が1日で異常に値上がりしたり、値下がりするのを防ぐために設定される制限。株価によって制限される上下の値幅が変わります。
指値注文の場合
買付余力=指定した金額×株数+手数料
マスターマスター

指値注文の場合は分かりやすいけれど、成行注文の場合は買付余力に注意! すぐに購入しようと思っても、余力が足りずに注文できないことにもなるからね

特殊注文について

マスターマスター

次に特殊注文を見ていこう。成行と指値以外の注文は、全て特殊注文の扱いになるよ

逆指値注文

逆指値注文とはその名称通り、通常の指値注文とは逆の注文方法です。

  • 買い注文の場合は希望価格より高ければ注文を執行、売り注文の場合は希望価格より安ければ注文を執行する
あやあや

普通は希望価格より安ければ買って、高ければ売るよね?逆指値注文だと損失が大きくなりそうな気もするけど…

マスターマスター

注文方法を聞いただけだと、そう考えるかもしれないね。でも、逆指値注文にはちゃんとした効果もあるんだよ

【逆指値注文の効果】

  • 上昇トレンドにある銘柄を、上がり切ってしまう前に購入する
  • 下落傾向にある銘柄を、下がり切ってしまう前に売却する
マスターマスター

通常の注文方法だと、これから値上がりしそうな銘柄を購入したり、下がりつつある銘柄を早めに売却して損切りするには、リアルタイムで株価をチェックする必要がある。でも、日中忙しい会社員なんかは無理でしょう?そんなときに便利なのが、この逆指値注文なんだよ

あやあや

なるほど! 買い時を逃さないためだったり、損失を拡大させないために活用できるってことね

W指値注文

W指値注文は、保有している銘柄の株価が上昇した場合と下落した場合の両方に備えられる注文方法です。

証券会社によっては「ツイン指値注文」や「逆指値付通常注文」と言ったりもします。

  • 現在の株価よりも安値になった場合と、高値になった場合の両方に備えておける

例)現在の株価が300円のA株、株価が下がって280円になったら購入したいが、株価が上がった場合は320円で購入したいとき

→安く買うという通常の指値注文に加え、株価上昇の場合には上がり切る前に買うという逆指値注文の両方が同時にできる

マスターマスター

W指値注文は、どちらかというと売り注文のときに活用しやすい注文方法かな。利益確定と損切りの両方が一度にできるからね

例)300円で購入したB株、株価が上がって320円になったら売却して利益確定したいが、株価が下がって280円になったら損切りのために売却したいとき
あやあや

上がっても下がっても、どちらの場合でも対応できるのが嬉しいわね

マスターマスター

この注文方法だと許容できるリスクの範囲をあらかじめ設定できる。忙しい人はもちろん、リスクとリターンをコントロールしたい人にオススメだよ

連続注文

あらかじめ2つ以上の注文を予約しておき、1つが約定したら次の注文を発注する注文方法です。

「リレー注文」と言うこともあります。

1度に予約できる注文数は証券会社によって異なります。

注文例1)
保有しているA株の売り注文が約定したら、B株の買い注文を発注する

注文例2)
C株の買い注文が約定したら、保有しているD株の売り注文を発注する

注文例3)
保有しているE株の売り注文が約定したら、F株とG株の買い注文を発注する

マスターマスター

この注文方法なら、保有銘柄を売却して得た資金で新しい銘柄の株を購入できる。忙しくて株価のチェックができない人でも、少ない資金でも株式投資や銘柄の乗換えができる点がメリットだよ

あやあや

仕事中は注文が約定したかどうかも頻繁にチェックできないけれど、この方法なら自動的に発注してくれるから便利だね

±指値注文

前日の終値やその日の始値、現在値などを基準に、「株価がプラスマイナスいくらになれば発注する」注文方法です。

注文例1)
前日の終値より200円上がったら売り注文を出す

注文例2)
始値より100円下がったら買い注文を出す

注文例3)
始値より300円下がったら売り注文を出して損切りをする

マスターマスター

この注文方法だと相場に準じた注文が出せる。株で利益を出したいと思ったら『今から100円上がったら売ろう』とか『200円下がったら買おう』って考えるかもしれないけれど、それをそのまま注文に反映できる便利な方法だね

リバース注文

発注した注文とは逆の注文を即座に出せる注文方法です。

買い注文の場合は売り注文を、売り注文の場合は買い注文をすぐに出せます。

「Uターン注文」や「反対売買注文」「セット注文」「IFD注文」とも言われます。

注文例1)A株の買い注文が約定したら、100円の値上がりで売り注文を発注する

マスターマスター

この注文方法なら、買ってすぐに売って利益を確定させることもできる。買ってすぐに利益を出したい場合にオススメだよ

通常注文に時間設定する注文方法

通常注文である成行や指値に、時間の指定ができるものです。

【時間に関する用語について】

前場(ぜんば)、後場(ごば)
株式市場が開いている時間を指す言葉で、立会時間とも呼ばれます。
東京証券取引所の場合は9時から11時30分までが前場、12時半から15時が後場となります。
寄付(よりつき)
前場・後場のそれぞれ最初に成立した取引のこと。
単に寄付と言った場合は前場の寄付を指すことが多く、後場の寄付は後場寄りと呼ばれることもあります。
引け(ひけ)
前場・後場のそれぞれ最後の取引のこと。
後場の最後の売買は「大引け」といわれます。
ザラ場(ザラバ)
寄付から引けまでの間の取引時間のこと。
ザラ場の取引は「値段優先」「時間優先」となる「ザラバ方式」を採用しています。
※寄付や引けでは、売り注文と買い注文を整理してまとめて売買を成立させる「板寄せ方式」を採用
引けに取引がなく、ザラ場でついた株価のまま取引が終了することを「ザラ場引け」といいます。

【通常注文に時間指定を加えた注文方法】

指成(さしなり)・不成(ふなり)
引けまでは指値注文ですが、その間に取引が成立しなかったら引けで自動的に成行注文となる注文方法。
前場で出されたものは前場のみ、後場で出されたものは後場でのみ有効です。
ザラ場引けとなった場合は失効します。
寄成(よりなり)
寄付でのみ成行注文とし、約定しなかったら失効となる注文方法。
寄付だけという時間的な指定はありますが、通常の成行注文と同様に予想外の価格で取引する可能性があります。
寄指(よりさし)
寄付でのみ指値注文とし、約定しなかったら失効となる注文方法。
寄付では板寄せ方式を採用しているため、予想外に安い株価で購入したり高い株価で売却できることもあります。
引成(ひけなり)
引け(または大引け)でのみ成行注文とする注文方法。
ザラ場引けとなった場合は失効します。
引指(ひけさし)
引け(または大引け)でのみ指値注文とする方法。
寄付同様、引けでは「板寄せ方式」が採用されるため、寄指と同じメリットがあります。
約定しなかった場合は失効します。
マスターマスター

取引が成立しなかったら失効してしまう注文方法が多い。指値で取引をしたいけれどその日のうちに取引を成立させたい場合は、指成や不成といった注文を出すようにしよう

証券会社によって利用できる注文方法は違う

あやあや

それにしても、注文方法ってビックリするくらいたくさんあるのね!

マスターマスター

会社員など日中忙しくて株価のチェックができない人でも、特殊注文を利用すれば希望通りの取引が可能になる。ただ、こうした特殊注文は証券会社によっては利用できないこともあるんだ

あやあや

特殊注文が充実している証券会社とかあるのかしら?

マスターマスター

マネックス証券カブドットコム証券は豊富な注文方法があるよ。逆指値やW指値、リバース注文なら取り扱っている証券会社も比較的多いんだ

【主なネット証券の特殊注文】
※表はスクロールします→

 逆指値注文W指値注文連続注文±指値注文リバース注文
SBI証券×××
楽天証券××
カブドットコム証券
マネックス証券
松井証券××
GMOクリック証券××××
SMBC日興証券××××
むさし証券××××
ライブスター証券
岩井コスモ証券×××
あやあや

特殊注文を使いこなせたら向かうところ敵なしって感じがするわ!

マスターマスター

うーん、それは言い過ぎだけど、株取引の可能性が広がるのは間違いないね。もちろん慣れも必要だから、まずは株取引そのものに慣れることから始めよう!

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