
三菱UFJ国際投信が提供しているポートスターってロボアドバイザーはどうなの?

ポートスターはロボアドバイザーというよりは、三菱UFJ国際投信のバランス投資信託を選ぶための診断ツールだね。
注意点は、投資信託の純資産が少ないことかな。

ロボットアドバイザー最大手のWealthNaviと違いがあるのかな?
目次
まずはWealthNaviとポートスターの概要を簡単にチェックしておきます。
運営元:ウェルスナビ株式会社
簡単な6つの質問に答えるだけで、あなたに合った最適なポートフォリオ(資産配分)を提案。
必要資金の入金さえ済めば、商品の発注からリバランス、積立、税金の最適化まで、投資に必要なすべてのことを自動でやってくれます。
投資アルゴリズムは、ノーベル賞を受賞し世界の富裕層が利用しているものと同じ。
投資対象は透明性が高く低コストな米国市場のETF7銘柄。
WealthNaviなら、投資未経験者でも富裕層と同じ資産運用が可能になります。
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ポートスターの概要と注意点
提供元:三菱UFJ国際投信
質問に答えると、その回答結果から三菱UFJ国際投信のバランス型投資信託「eMAXIS最適化バランス」のタイプを提案してくれます。
ポートスターはロボアドバイザーというよりは、三菱UFJ国際投信のバランス型投資信託を販売するための診断ツール。
「eMAXIS最適化バランス」では、リスク許容度に応じて5タイプがあります。
ポートスターの注意点は、投資信託の純資産総額が少ないこと。
各タイプの純資産総額
- マイゴールキーパー 1.5億円
- マイディフェンダー 2.1億円
- マイミッドフィルダー 7.2億円
- マイフォワード 5.3億円
- マイストライカー 7.3億円
純資産総額合計 23.4億円
一方でWealthNaviの投資先ETFは、
- 米国株(VTI) 7.3兆円
- 日欧株(VEA) 4.2兆円
- 新興国株(VWO) 4.9兆円
- 米国債券(AGG) 4.7兆円
- 物価連動債(TIP) 2.1兆円
- 金(GLD) 4.5兆円
- 不動産(IYR) 5560億円
純資産総額合計 28.2兆円

純資産総額が
ポートスター:23.4億円
WealthNavi:28.2兆円
ってことは、1万2千倍以上の差があるってこと?

純資産が少ない投資信託は、隠れたコストが高くなってしまう傾向があるんだ。

信託報酬以外に隠れたコストがあるってこと?

投資信託の目論見書にも明示されているけど、投資信託には信託報酬以外の「その他費用」があり、小規模なほどそのコストは高くなる傾向がある。
(eMAXIS最適化バランス目論見書より)
以下の費用・手数料についてもファンドが負担します。
- 監査法人に支払われるファンドの監査費用
- 有価証券等の売買時に取引した証券会社等に支払われる手数料
- 有価証券等を海外で保管する場合、海外の保管機関に支払われる費用
- 外国株式インデックスマザーファンド、新興国株式インデックスマザーファンド、外国債券インデックスマザーファンド、新興国債券インデックスマザーファンド、東証REIT指数マザーファンドおよびMUAMG-REITマザーファンドの換金に伴う信託財産留保額
例えばマイストライカーの運用報告書によると、2016年3月30日〜2017年1月26日の約10ヶ月で、費用合計が0.627%。
1年で換算すると合計費用は0.752%。

目論見書に記載されている信託報酬は0.54%だから、その他費用が0.2%以上かかっているんだ。
投資対象は?
WealthNaviもポートスターも、どちらも世界分散投資ができますが、投資対象は異なります。
米国市場に上場しているETFを米ドル建てで運用。
実質的に、世界50か国・約11,000社以上に分散投資を行います。
なお、運用に使うETFは資産クラスごとに1銘柄ずつ選定。
投資対象となる資産クラスと銘柄は次の通りです。
- 米国株(VTI)
- 日欧株(VEA)
- 新興国株(VWO)
- 米国債券(AGG)
- 物価連動債(TIP)
- 金(GLD)
- 不動産(IYR)
具体的な銘柄の選定にあたっては、純資産総額や流動性、コストなどについて客観的な基準を設けています。
資産運用会社などから完全に独立した立場で、顧客の利益最優先の運用を行うことを徹底する…これがWealthNaviの投資方針です。
ポートスターの投資対象
ポートスターでリスク許容度を診断すると、提案されるのはeMAXIS最適化シリーズのバランス型投資信託5本。
次のような資産クラスが組入れられているバランスファンドになります。
- 株式(国内、先進国、新興国)
- 債権(国内、先進国、新興国)
- 不動産(国内、先進国)
投資信託5本の違いは、リスク許容度によって、各資産クラスの配分比率が異なる仕組みです。
5本の投資信託はポートスターの提供元である三菱UFJ国際投信の商品。
ポートスターはあくまでも自社投資信託の販促ツールです。

ポートスターで提案してもらえるのは、eMAXIS最適化シリーズだけなのね…

日本にはバランス型投信でも1,000本以上あるけれど、eMAXIS最適化シリーズの5本しか選択肢はない。

eMAXIS最適化シリーズの運用成績はどうなの?

正直、目論見書を見る限りは、よく分からない。運用の目安となる指標が正直よく分からない数字なんだ
ベンチマークは最適化バランス(16%)指数です。
最適化バランス指数は、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンがeMAXISシリーズのファンドを参照して算出する指数であり、5つの目標リスク水準別指数の総称です。目標リスク水準別の指数は、eMAXISシリーズにおける各ファンドのベンチマークの長期間にわたるデータを用いて期待収益率、リスク(標準偏差)等をそれぞれ推計した上で最適化(目標リスク水準に対してリターンが最大化される)を行い決定される資産クラス別比率に応じて、eMAXISシリーズのファンドの基準価額(分配金再投資)の騰落率を乗じることで算出されます。指数の資産クラス別比率の決定は、原則として年1回行います。

確かにこれだと、運用成績がよく分からないね

逆に、WealthNaviはコストや流動性にこだわって選んだETFを使っているのね

WealthNaviは中立な立場でユーザーに一番有利なETFを選定している。
選定基準も公表しているので、いつでも確認できるんだ
コストと機能の比較
WealthNaviの手数料(年間)
運用手数料 | 1.08%(税込) |
---|---|
信託報酬 | 0.11〜0.14% |
合計コスト | 1.19〜1.22%(税込) |
WealthNaviはリスク許容度の診断と最初の入金は自分で行いますが、そのほかは完全に「ほったらかし」でOK!
- 商品購入時の発注
- 積立投資(銀行口座から設定額を引落し、商品の購入までを自動化)
- リバランス
- 税負担が一定額を超えた場合の税金最適化
ロボアドバイザーの中でも随一のハイスペックな機能により、資産運用に関するすべてのプロセスを自動化しているんです。
そしてもう一つ見逃せないのが、その運用方法。
WealthNaviではノーベル賞を受賞した理論に基づいた投資アルゴリズムを活用。
これは世界の機関投資家や富裕層が活用しているものと実は同じ。
しかし、富裕層向けの資産運用といえば手数料だけで2〜3%かかるのが普通でした。
それがテクノロジーの進化によってわずか1%という手数料で利用可能に。
一見高く見えるコストも、中身をよく見てみると実は「低コスト」なのです。

相場の動向をチェックしながら売買のタイミングを掴むことや正しい投資行動を取ることって、結構難しいことなんだ。

買い時が分からないから、いつも買いそびれるんだよね

人には感情があるから、正しい投資行動を取るためには、まず心理的なハードルを乗り越える必要もある。
これらを全てクリアしてくれるのが、お任せ投資の一番のメリットだね
ポートスターのコストと機能
ポートスターの手数料(年間)
信託報酬 | 0.54%(税込) |
---|---|
その他費用 | 非公開 |
合計コスト | 最低0.54%〜(税込) |
※ポートスターでは商品によって0.05%または0.10%の信託財産留保額が発生
※マイストライカーの運用報告書によると、2016年3月30日〜2017年1月26日の約10ヶ月で、費用合計が0.627%。1年で換算すると合計費用は0.752%。

ポートスターは投資信託の信託報酬の他に、「その他費用」に要注意ね。

それだけじゃないんだ。
単純にコストだけで比較できないのがロボアドバイザー。
コストの差は、機能の差でもあるからね
ポートスターがやってくれることは「あなたに合うeMAXIS最適化シリーズの商品を提案する」ことだけ。
eMAXIS最適化シリーズを購入する作業は、自分でする必要があります。

eMAXISだと、買うタイミングは自分で判断する必要があるのよね?
投資初心者が正しい判断をするのって、なかなか難しそう…。
だから一任型の方がオススメってことね
投資経験が浅いと難しい?ポートスターの質問
リスク許容度を診断するためには、WealthNaviでもポートスターでも、いくつかの質問に答えます。
年代、年収、金融資産の総額、毎月の積立額、資産運用の目的、株価下落時の行動
シンプルな6つの質問から、あなたのリスク許容度を診断します。
ポートスターの質問項目
予定している投資期間、投資方針、資産額の変動で好ましいと感じるもの、損益のパターンで好ましいと感じるもの、株価下落時の行動
年齢等は特に考慮せず、投資に対する考え方からリスク許容度を診断します。
私自身、実際にどちらも診断してみましたが、比較的シンプルな質問内容のWealthNaviに比べて、ポートスターの質問はやや答えにくいと感じました。
特に答えにくいなと感じたのが、資産額の変動と損益のパターンで好ましいと感じるものを選ぶ質問。
グラフを見ながら選ぶのですが、どれも同じように見えてしまいます…(よく見ると違いも分かりますが)
値上がり幅よりも値下がり幅に注目してみるのがポイントと言えそうです。
それとは逆で、シンプルに直感で回答できるのはWealthNavi。
投資の経験がなくても答えられる質問が中心なので、初心者でも簡単にリスク許容度診断が可能です。

共通の質問項目である『株価下落時の行動』は、投資経験がないと悩むかもしれない。ただ正解や間違いはないから、直感で選ぶといいよ

私なら『何もしない』かな。でも、積極的な先輩は『私は追加投資する!』って言っていたなぁ。人それぞれ、考え方は違うよね
どちらが向いているか
ポートスターが向いている人
- メガバンクのネームバリューを重視する人
- 投資対象が5本の投資信託限定で気にならない人
- 実際の商品購入や積立などの手間が面倒に思わない人
⇒【公式】ポートスター
- 投資の手間を省いて、効率よく世界分散の投資をしたい人
- 投資の透明性やユーザー第一のコンセプトに共感する人
- 1.0%の手数料を払うだけの価値をWealthNaviに感じる人
最適な運用を時間や手間をかけずに行えるのはWealthNaviの方。
WealthNaviなら最初に目標金額や月々の積立額などを設定すれば、あとは「ほったらかし」でOK!
自分でやることといえば、スマホアプリなどから運用状況を確認することくらいです。
最低投資金額は10万円から利用可能。
⇒WealthNaviの診断はこちら
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