
WealthNavi(ウェルスナビ)って、長期投資で将来に備えるための手助けをしてくれるのよね?

そう。20年、30年と長期間運用することで、老後資金を準備しようってサービスだね

老後への備えといえばiDeCoもあるけれど、どちらを活用すべきなのかしら…?

iDeCoは国の作った制度。WealthNaviはロボアドバイザーのサービス名。全然別のものだよ。
例えるなら、紅白歌合戦と安室奈美恵を比べるようなものかな…

それは全然違うね…
目次
会社員など課税所得がある人にオススメなのは、WealthNaviとiDeCoを併用すること。
iDeCoには住民税や所得税を軽減し、運用益や受取金に対する税負担が軽減されるといった税制面のメリットがたくさんあります。
ただし、月々の積立額には上限も。
上限いっぱいまでiDeCoを活用し、それを超える分はWealthNaviで運用する。
というのが、将来に向けた資産形成には最適と言えるでしょう。
ただ、どちらか片方だけを使いたい場合は、次のようなポイントを参考に選ぶと良いですよ。
- iDeCoの限度額以上に積立投資をしたい人
- 収入が少ない人(課税控除の恩恵が受けられない人)
- 商品選定や配分の決定から運用に至るまで、全てお任せしたい人
- 海外資産を保有しておきたい人
WealthNaviについて詳しくはこちらも合わせてお読み下さい。
⇒WealthNavi(ウェルスナビ)の注意点、他のロボアドとの比較まとめ!
⇒WealthNaviの診断はこちら
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iDeCoがオススメな人
- 課税所得がある人は全員
- 老後資金を貯めたい人
iDeCoについてはこちらも合わせてお読み下さい。
⇒初心者こそ始めないと損、個人型確定拠出年金(iDeCo)とは
どちらも積立が基本
iDeCoは毎月5,000円以上、積み立てることが必須です。(属性によって限度額あり)
WealthNaviでは積立投資が必須ではありませんが、毎月一定額(1万円以上)を積み立てることを強く推奨しています。
将来に向けた資産形成を行うという点では同じWealthNaviとiDeCoですが、基本は全く別のもの。
特に大きく違う点としては、次のような項目が挙げられます。

違う点がこんなにたくさんあるのね!

一つずつ、詳しく見ていこう
1.始め方
- WealthNavi
- ネット上だけで、最短3分程度で申込み完了
- iDeCo
- 書類による申込みが必要。
会社員や公務員は勤務先事業主の証明書も必要となる。
WealthNaviの始め方
申込みは以下の6ステップでOK!
24時間いつでも申し込めます。
- サイトにアクセスし、無料口座開設から申し込み画面へ進む
- メールアドレスの入力
- 認証コード(入力したアドレス宛に届きます)を入力し、パスワードを設定
- 情報の登録(性別、電話番号、職業、投資経験、出金先口座)
- 本人確認書類のアップロード
- 規約に同意
審査後に簡易書留が届くので、それを受け取れば口座開設完了。
土日に簡易書留を配達してもらうことも可能です。
さらに次のステップまで完了すれば、いよいよ運用スタートとなります。
- 目標金額とリスク許容度の設定
- ナビゲーション機能を利用するので、資産運用が初めての人でも簡単に設定できます。
- 運用資金の入金
- 銀行振込またはクイック入金を利用し、運用資産を口座に入金。
最低投資額の入金が完了すれば運用開始です。
iDeCoの始め方
iDeCoの場合は始めるまでに1〜2ヶ月程度の時間がかかります。
- 利用する金融機関を選ぶ
銀行でも取り扱っていますが、手数料や運用商品を考えるとネット証券(SBI証券や楽天証券など)を利用するのがオススメです。 - 申込書の請求
- 申込書に必要事項を記入し、返送
会社員や公務員の場合は、勤務先の事業主が発行する証明書も必要。iDeCoを始める際にはあらかじめ、勤務先の担当部署(総務等)に相談しておくとスムーズです。 - 加入審査終了後、手続き完了
審査が終了すると書類が届きます。
書類到着後に運用商品や配分を自分で設定し、運用開始となります。
※商品や配分を設定しない場合は「定期預金」として運用がスタートします。

iDeCoの場合は職場の証明書も必要なのね

証明書と言っても、金融機関から送られてくる書類に必要事項を記入してもらうだけ。ただ、担当者がiDeCoについてよく理解していないこともあるから、その場合は説明する手間がかかるかもしれないね
2.積立可能額
- WealthNavi
- 月1万円以上、上限なし
- iDeCo
- 月5,000円以上、上限あり
WealthaNaviの積立可能額
WealthNaviで積立を行う場合は、最低1万円/月が必要。
ただし毎月の積立額に上限はありません。
指定月に積立額の増額も可能なので、ボーナス月に積立額を増やすようなこともOKです。
iDeCoの積立可能額
iDeCoでは最低5,000円/月の積立が必要。
さらに上限も決まっています。
- 自営業者:6万8,000円
- 企業年金のない企業の従業員・専業主婦:2万3,000円
- 公務員:1万2,000円
- 企業年金のある企業の従業員:1万2,000円〜2万円
積立額の変更は1年に1回まで可能で、書類による申請が必要です。

積立金に関する自由度が高いのはWealthNaviの方なのね

iDeCoは国の制度だし、税金に関するメリットも多い。その分、積立金に関する制約が多いという感じかな
3.手数料
- WealthNavi
- 預かり資産の1%+ETFの信託報酬0.11〜0.14%
- iDeCo
- 運営管理手数料(金融機関によって異なる)+口座開設手数料+口座管理手数料
WealthNaviの手数料
WealthNaviの手数料は極めてシンプル。
預かり資産残高の1%(税別)と、運用対象ETFの信託報酬のみでOKです。
為替手数料、売買委託手数料、為替スプレッド、リバランス、入金・積立手数料は一切不要。
運用対象となるETFも徹底して低コストな銘柄を選んでおり、投資効率を上げることを第一に考えた運用を行っています。
iDeCoの手数料
iDeCoの場合は、金融機関ごとに異なる運営管理手数料と、その他の手数料の2種類が必要です。
- 運営管理手数料
- 金融機関によって無料・有料と異なりますが、ネット証券では無料のところが多いです。
- 口座開設手数料
- 初回のみ2,777円(国民年金基金連合会に支払う)
- 口座管理手数料
- 月額167円(国民年金基金連合会に103円、事務委託先金融機関に64円・年間では2,004円)

iDeCoは積立額が少ないと、手数料が割高になってしまう点に注意! 運営管理手数料が0円のところを選ばないと、運用成果によっては手数料のせいで運用成果が思うように上らない…なんて可能性もある

WealthNaviは預かり資産の1%だけど、リターンがマイナスでも手数料は引かれるの?

マイナスでも引かれるよ。成功報酬というわけではなくて、あくまでも運営管理手数料だからね
4.投資対象
- WealthNavi
- 海外ETF、ドル建てで運用
- iDeCo
- 投資信託と定期預金・保険、円建てで運用
WealthNaviの投資対象
WealthNaviが投資対象としているのは、米国市場に上場しているETF。
資産クラスごとに次のような観点から、最良と考えられるETFを選定しています。
- 資産クラス全体に連動するインデックス投資である
- 純資産総額が十分にある
- いつでも適正価格で取引できるほどの流動性がある
- 低コストである
- 投信法に基づき金融庁への届出がされている
また、資産が円に集中することを避けるために、運用は世界の基軸通貨である米ドル建てで行っています(通貨分散)
iDeCoの投資対象
iDeCoの投資対象は、各金融機関が選定した投資信託や定期預金・保険。
投資信託は元本変動型、定期預金や保険は元本確保型の商品です。
対象商品や取扱本数は金融機関ごとに異なり、信託報酬も0.15%程度のものから1%を超えるものまで様々。
運用は円建てで行います。

WealthNaviは資産クラスごとに、最良の1本を選定している感じかしら?

そうだね。ETFは投資信託と比べて信託報酬が低い傾向にあるけれど、その中でも特に低コストのものを選んでいるんだよ
5.運用方針の決め方
- WealthNavi
- リスク許容度に沿ってロボアドバイザーが最適なポートフォリオを提案
- iDeCo
- 自分で商品を選び、配分比率も自分で設定する
WealthNaviの運用方針
WealthNaviでは、6つの簡単な質問に答えるだけであなたの「リスク許容度」を診断。
リスク許容度ごとに「どの資産クラスを」「どんな配分で」運用するか、最適なポートフォリオを提案してくれます。

リスク許容度は自分で変更もできるけれど、頻繁に変更することはパフォーマンスを低下させてしまう可能性もある。状況の変化に応じて年に1回程度変更するのはいいけれど、基本的には診断結果をそのまま運用することをオススメするよ
iDeCoの運用方針
iDeCoの場合は自分自身で運用商品を選び、その配分まで決める必要があります。
もし何もしなかった場合は自動的に「定期預金に100%」配分。
元本確保型なのでそれで安心と思うかもしれませんが、低金利で資産は増えないうえに手数料が引かれてしまうため、運用商品としてはあまりオススメできません。
30代であれば運用期間も長いので「株式を多めにして増やす」など、年代や状況に応じて商品と配分を決めましょう。

投資に関する知識がほとんどない人にとっては、資産配分を自分で決めるのも難しそう…

資産クラスごとに、どんな特徴があるのか…くらいは理解しておく必要があるかな。iDeCoのパンフレットにもポートフォリオ例が載っていたりするから、そのあたりを参考にしよう
6.税金について
- WealthNavi
- 自動税金最適化機能(DeTAX)あり
- iDeCo
- 積立時、運用時、受取時に税制メリットあり
WealthNaviのDeTAX機能について
まず、WealthNaviでは取引にあたって、次のような税金がかかります。
- 売却時(リバランス時)に差益が発生した場合
- ETFの分配金が支払われた場合
これは一般的な投資にかかる税金と何ら変わりません。
こうした税負担を軽減する機能が「DeTAX」
リバランスや配当によって生じる税負担が一定額を超えた場合、組み入れ銘柄の中に含み損があれば、それを実現(売却)することで損失を実現。
損益通算により税負担を軽減させる機能です。
※なお、売却した銘柄はすぐに買い戻すため、最適ポートフォリオが維持されます。
iDeCoの税制メリットについて
iDeCoで最も注目すべきポイントなのが、税制のメリットが大きい点。
具体的なメリットは次の通りです。
- 積立時
- iDeCoの積立金は全額が所得控除の対象となるため、所得税・住民税の軽減が可能。
毎月1万円(年間12万円)積み立てた場合、年収500万円なら年間36,000円の税負担軽減となります。
※所得税20%、住民税10%、復興特別所得税の考慮なし。家族構成によっても軽減額は異なります。 - 運用時
- iDeCoで運用した場合の運用益は、全て非課税です。
- 受取時
- iDeCoで積立てた資金を受け取る際、一定額までは非課税となります。
たとえば、30年積立てて一時金で受け取る場合は、1,500万円まで非課税に(退職所得控除が適用)
年金で受け取る場合は、公的年金等控除が適用となります。

WealthNaviはDeTAX機能で税金を最適化できる。一方のiDeCoは様々な面で非課税となる。積立時は所得税・住民税が軽減されるから、課税所得がある人にはiDeCoのメリットも大きいんだ

逆に収入がない専業主婦なんかだと、その恩恵は受けられないってことか…
7.出金に関する注意点
- WealthNavi
- 特になし
- iDeCo
- 60歳になるまでは引き出せず、給付および還付時に手数料必要
WeatlthNaviでの出金について
WealthNaviでは、一部出金と全部出金のいずれにも対応しています。
出金についての制限はなく、手数料も無料です。
なお、出金の手続きから銀行の着金までは3〜4営業日かかります。
iDeCoでの給付・還付について
iDeCoでは、給付および還付の際に手数料が発生します。
- 給付時:1回あたり432円
- 還付時:1回あたり1,561円
※給付とは年金等の支払いが行われること、還付とは限度額を超えて拠出された掛金などを返金することを指します。

WealthNaviの場合は、必要になった時にいつでも手続きすれば出金が可能。手数料なども特にかからない。注意が必要なのはiDeCoの方だよ

老後資金を準備するためのサービスだから、60歳になるまで引き出せないのは納得。ただ、給付のたびに手数料がかかるんだ

そう。一時金でも年金でも受取る際の税制メリットはあるけれど、給付のたびに手数料が発生する点には要注意!

税制面と手数料、両方を考慮して受け取る必要があるってことね
iDeCoについて詳しくはこちらも合わせてお読み下さい。
⇒初心者こそ始めないと損、個人型確定拠出年金(iDeCo)とは
⇒WealthNaviの診断はこちら
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WealthNaviについて詳しくはこちらも合わせてお読み下さい。
⇒WealthNaviの詳細

こういうことを、全部まとめて分かりやすく教えてくれるサービスってないの?

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